東邦高校はなぜ2回戦でコールド負けしたのか?

 

こんにちは!

 

夏の甲子園の地区予選が各地で始まりました。7月13日、大きなニュースとなったのが、春の甲子園優勝校である愛知の東邦高校が愛知大会2回戦でコールド負けしたという話題です。

 

正直、私もビックリしました。春の甲子園で一度も負けなかったチームが地区大会の2回戦で負けてしまうとは…。しかも、接戦で負けたのではなく、10-3というスコアでコールド負けしたことには本当に驚きました。そこで、今日はなぜ春の甲子園優勝校の東邦高校が2回戦でコールド負けしたのか?について私の考えを述べていきたいと思います。

 

東邦高校のコールド負けした理由について私は3つあると思います。

 

まず1つ目。それは、春の甲子園で優勝したという肩書きを背負って戦う難しさです。いくら春の甲子園で優勝したとはいえ、実際にプレーしているのは現役の高校生です。センバツで優勝してから、常に勝ちを求められるチームとして選手たちは相当なプレッシャーと戦ってきたことでしょう。勿論、地区大会初戦からマスコミからも注目される中で戦わなければなりません。夏の甲子園予選では星城高校を相手に2回戦敗退という結果に終わりましたが、愛知県の高校、全国各地の高校が東邦高校に勝利することを目標としてきたことと思います。そのプレッシャーの中、夏の大会を戦い抜いた選手たちに私は拍手を送りたいです。

 

次に2つ目。それは東邦高校の投手の継投についてです。これに関しては、選手ではなく監督の采配ミスだと感じています。この試合で先発したのは、春の甲子園で背番号1を背負った石川昂弥選手(3年)でした。ただ、夏の大会では背番号5を背負っていました。春の甲子園では主に投手として活躍しましたが、その疲労を考慮したことや他の選手の成長を促すために春の甲子園以降は野手に専念していました。1回戦では、センター方向へ本塁打を放ちました。この試合で石川選手は調子が良くなく、結果的に7回を投げて13安打9得点を許しました。8回からは、今大会で背番号1を背負う植田結喜選手(3年)が登板しましたが、時すでに遅しでした。私の考えとしては、3回でツーランホームラン、4回で打者一巡の猛攻を食らう前の段階でピッチャーを石川選手から植田選手に代えるべきだったのでは、と思います。ただこれは結果論ですので、石川選手を起用し続けた東邦高校の監督にも理由があったのでしょう。

 

最後に3つ目。最後の理由は、相手の星城高校が、毎年1回戦や2回戦で当たり前のように負けるチームではなく、毎年上位進出をしている強豪校であるということです。ちなみに昨年の第100回西愛知大会では、甲子園出場を果たした愛工大名電高校に敗戦しましたが、11-10と最後まで優勝校を苦しめました。愛工大名電高校はイチロー選手や現ソフトバンク監督の工藤監督の母校でもあります。高校野球界では名の知れた超強豪校です。星城高校のエースピッチャーの石黒佑弥選手(3年)は最速146キロの本格派右腕です。高校野球で146キロを投げるピッチャーはそういません。私は愛知県民ではないので何とも言えませんが、県内であれば大会前からかなり前評判の高かった選手でしょう。

 

以上が、東邦高校が2回戦敗退をした私の考える3つの理由です。高校野球は何が起こるか分からないということを象徴したような試合でした。最後まで戦い抜いた両校の選手たち、本当にお疲れ様でした。星城高校は、東邦高校の思いも背負って3回戦以降の試合に臨んでいただきたいと思います。