県岐阜商高校の新ユニフォームについて考えること

こんにちは!

 

7月14日、第101回全国高校野球選手権大会岐阜大会では県岐阜商高校は大垣西高校を相手に6-5で勝利し、初戦突破しました。

 

今回取り上げたいと思うのは、県岐阜商高校の新ユニフォームについてです。このユニフォームは今年の春に大きな話題となりました。なぜでしょう?それはユニフォームのデザインを見れば、すぐに分かると思います。

 

⬇︎こちらが県岐阜商高校の新ユニフォームです

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どこがで見覚えのあるユニフォームだなと思いませんか?そうです。この新ユニフォームが話題となっている理由は、そのデザインが熊本県秀岳館高校のユニフォームと比べて明らかに酷似しているからです。これは現在、以前まで秀岳館高校で監督を務め、現在県岐阜商高校の監督を務める鍛治舎巧監督によるデザインであることが報道されています。

 

⬇︎こちらが秀岳館高校のユニフォームです

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これを巡って、

「伝統ある県岐阜商のユニフォームを簡単に変えて欲しくない」

「監督の好みで伝統校のユニフォームを変えて欲しくない」

「選手たちは以前のユニフォームを着たかったのではないか」

「この新ユニフォームで甲子園で勝ち続ければ良いのではないか」

 

などなど。様々な意見が飛び交っています。

 

この新ユニフォームの評価について、強いて私が賛成か反対かを示すのであれば、私は反対派です。

 

県岐阜商高校といえば、高校野球界では超有名校であり、100年を超える伝統があります。その甲子園での戦績も素晴らしいものがあります。

 

甲子園では、春3回(第10回、第12回、第17回)、夏1回(第22回)の優勝経験があり、甲子園で2013年までに史上4位となる通算85勝(春46勝、夏39勝)をあげているという学校です。全国4000校弱がある中で、県岐阜商高校は4番目に甲子園での勝利数が多い学校なのです…。

 

その85勝は変更前のユニフォームに身をまとった選手たちが成し遂げてきました。紺と白のシンプルなデザインと胸の「GIFUSHO」のロゴ。県岐阜商といえば、このユニフォームだよね!と高校野球ファンの間では定着していました。なぜ定着しているかというと、そのユニフォームを着て甲子園で何度も上位進出を果たし、強い県岐阜商高校のイメージが定着しているからだと私は考えています。

 

⬇︎こちらが県岐阜商高校の旧ユニフォームです

写真は現ソフトバンク高橋純平投手です

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県岐阜商高校の新ユニフォームについて鍛治舎監督は、「僕がいたところは全部これ。反対色、補色で(コントラストが)ハッキリする。体が大きく見えます」と説明。春には「低迷していて少し暗く感じた」とも話していた。2019/07/15 Yahoo!ニュース「県岐阜商・鍛治舎監督のこだわり 大きく見せる配色」より

 

鍛治舎監督がこれまで監督を務めてきた、松下電器(現パナソニック)や枚方ボーイズ(大阪、中学野球)や秀岳館高校は、全てこの黄色と青を基調としたユニフォームであったといいます。

 

ではなぜ、鍛治舎監督が松下電器枚方イース秀岳館高校のユニフォームを変更したことについて批判が無かったのか?その一方で、今回、県岐阜商高校のユニフォームを変更したことについて批判が多かったのか?

 

その答えは簡単だと私は考えます。例えば、鍛冶屋監督の就任以前の秀岳館高校は、甲子園に毎年出場するような強豪校とは決して言えませんでした。しかし、鍛冶屋監督が就任してからの秀岳館高校は熊本県内では勿論、甲子園でもベスト4進出を何度も果たし、高校野球界をリードするような強豪校になりました。

 

これについて「選手が大阪から熊本に来ただけなのでは?」という意見もありますが、私は鍛冶屋監督が秀岳館高校を強くしたと思っています。そこで、我々高校野球ファンの間では「黄色と青色のユニフォームといえば強い秀岳館高校」というイメージが定着しました。ちなみに鍛冶屋監督が就任する以前の秀岳館高校のユニフォームは、グレーと青を基調としたユニフォームで胸に「秀岳館」と書かれていました。

 

その一方で、県岐阜商高校のユニフォーム変更については状況が秀岳館高校とは異なりました。県岐阜商高校は、鍛冶屋監督が就任する以前から岐阜が誇る強豪校であったという点が秀岳館高校と大きく異なります。だから我々高校野球ファンの間では、白とグレーを基調としたユニフォームが強い県岐阜商の象徴として捉えられてきました。だからこそ、今回のユニフォーム変更に対して多くの批判が寄せられているのです。

 

今はかなり批判の多い県岐阜商高校のユニフォームですが、そのような批判を減らし、より応援されるチーム・応援されるユニフォームになるための方法もあると私は考えています。

 

それは…

・新ユニフォームを着た選手たちが甲子園で活躍すること

・新ユニフォームで甲子園で勝ち続けること

・新ユニフォーム=強い県岐阜商を定着させることです。

 

甲子園に出場して、甲子園で勝つためには、やはり時間がかかります。甲子園に出場するチャンスは春と夏の2回しかありませんからね。時間はかかって良いと思います。2年、3年、5年、10年、それ以上の年月をかけて、その新ユニフォームで強い県岐阜商を見せて欲しいです。鍛冶屋監督の腕は超一流だと私は思っています。だからこそ、私は県岐阜商高校の今後の活躍に期待しています。

 

毎年、地区大会の2回戦や3回戦でコロッと負けてしまうようでは「ユニフォームを戻せ」という批判はますます多くなるでしょう。ユニフォームを変えたから、弱くなったのではないかという声が大きくなると思います。ユニフォームのデザインは、その高校のシンボルですからね。

 

皆さんに1つ忘れないでいただきたいのは、

・プレーしている選手たちは毎日厳しい練習を積んできたこと

・選手たちは常に必死にプレーしているということ

 

です。ユニフォームに関わらず、我々はそんな選手たちを温かい目で応援したいと思います。強い県岐商を期待しています。